Manufacturing Data Engine とは?

Manufacturing Data Engine(MDE)はGoogle Cloudのインダストリー4.0向けソリューション

産業機械のデータはどのように収集されるいるのか

とりあえずMDEの事は忘れて、産業機械のデータはどのように収集されるいるか一例を書いてみます。

産業機械にはPLCという機器(シーケンサ)が接続されており、シーケンス制御されて稼働しています。
なので産業機械のデータを分析するには、PLCから主にイーサネットでデータを収集する必要があります。

OPC UAという通信規格に対応しているPLCであれば、OPC UAクライアントからのリクエストでデータが取得できるので、
定期的に複数のPLCにリクエストをしてエッジ端末に保存すればデータが収集・集約できる。

Manufacturing Connect(MC)とMDEはセット

MCとMDEはセットで使用するもので、Cloud Consoleでは操作をしない

・Manufacturing Connect (by Litmus Automation)
 ・Manufacturing Connect edge(Mce)
 ・Manufacturing Connect manager(MCm)

・Manufacturing Data Engine (by Google Cloud)
 ・Confing Manager

MCeは工場内の産業機械データを収集しているエッジ端末(PC)にインストールするとUIが提供されます。

Node-REDのGUIでエッジ処理を構成する出来るので、コード不要です。
250以上のプロトコルがサポートされているのでPLCが使用しているプロトコルを選択して、
Cloud Pub/Subの設定をすれば、GDE(GCP)に送信されます。

MCmはマーケットプレイスからダウンロードをして、GKEにデプロイされてUIが提供されます。

UIからConfing Manager APIが操作が出来るので、ペイロード、メタデータ、パーサー、タグなどを設定すると、
自動的にパイプラインを構成されます。

パイプラインで出力されたデータの活用例は以下です
・Vertex AIでモデルを作成して、GCP側で予測してMCmやAPI経由のCluod Pub/Subで送信して、PLCの設定値を変更する
・Vertex AIで作成したモデルをMCeにデプロイしてエッジ処理で予測して、PLCの設定値を変更する
・Lookerで可視化、アラートを設定して監視する

個人的な感想

IoTソリューションのシェアにおいて、パブリッククラウドは軒並み低い。

産業機械は国内法で守られている部分が多く、工場内で完結したいという要望が強く、ハードルは高い。
なのでPLCやMESを管理してるパートナーがスタンドアロンなソリューションを提供しているイメージ。
料金を見ても、スタンドアロンなソリューションよりコストが安くなるというアピールも難しいかも。

既にサービス終了がアナウンスされているIoT Coreには依存していないという事だが、
サービスの終了のインパクトは大きい。

Cloud Composerのようにパッケージ化されていないところも、その辺の不安感が煽られる。
まだまだ刷新されていく分野のソリューションでしょうね。

メニュー表に載せておいて、事例を積み重ねていって、各分野で大手SlerとGCPがリファレンスを
用意してくれるのを待つ感じでしょうか

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