どう関わって欲しいのかを考える
まず、Google Cloud パートナーを選定する前に、下記の選択があると思います。
・自社で開発したいが、料金は請求書払いにしたい
・自社で開発したいが、コストを下げたい
・技術的なサポートを受けながら、自社で開発したい
・パートナーに開発・運用をしてもらいたい
・パートナーに開発をしてもらいたいが、運用は自社で行いたい
自社で開発したいが、料金は請求書払いにしたい
GCPの料金はパートナーと契約して請求代行をする以外は、クレジットカード払いです。
請求書払いを希望する場合は、下記のリンクからパートナータイプがSellエンゲージメントモデルを指定して検索しましょう。
請求代行が可能なパートナーを検索する
自社で開発したいが、コストを下げたい
例として、ある企業がGCPを使ってあるシステムを開発したいと思っており、
100万円/月の料金と試算したとします。
パートナーと契約せずに毎月料金を支払う場合、そのまま100万円になります。
ただ、請求代行のパートナーと契約するとコスト面でメリットがあります。
まず請求代行のパートナーはどのようなビジネスモデルかを説明した上で、
メリットを述べたいと思います。
パートナーは、GCPから請求される請求代行分の料金に対して、割引が受けられます。
パートナークラスは、メンバー、パートナー、プレミアと分かれており、
パートナークラスに応じて割引率は異なります。
パートナークラスがプレミアで割引率が15%だった場合、顧客が請求代行で支払う代金は100万円ですが、
GCPからパートナーへの請求は85万円となり、パートナーは15万円の利ざやを得る事になります。
また、請求代行額はパートナークラスの評価基準の一部である為、パートナーはより多くの顧客の獲得を目指します。
「利ざや」と「パートナーの評価向上」の両方を効率よく運用する為、パートナーは顧客に対して、
利ざやから割引を行います。大体3〜5%です。
これによりパートナーと契約して請求代行をする事で、顧客のGCP料金は3〜5%の割引となります。
注意点
パートナーは顧客の請求代行をした場合、顧客のGCPのカスタマーサポートを代行する義務が発生します。
GCPは自社のサポートチームの負担を減らす為に、パートナーにサポートの負担を強いてるわけです。
GCPがパートナーに求めているサポートは技術な質問が主となる為、テクニカルサポート体制が必要です。
先の例ではGCPの料金が100万/月としましたが、プレミアパートナーで15万円の利益で、
そこから5%割引だとパートナーの利益は10万円になります。
10万/月でテクニカルサポートを運用する状況はパートナーにとって非常に厳しいです。
この為、パートナーはサポートと請求代行をパッケージ化して販売している事が多いです。
GCPのサポートは、デフォルトでサポートチームにケースを投げられず、無料ではコミュニティに質問する事となり、
有料ライセンスを購入する事でケースを投げれるようになります。
そこでパートナーは有料ライセンスを購入するより安く代行サービスとしてパッケージ化をしています。
パートナーとしてはサポートの1ライセンスをNの顧客に対してケースが投げられるので、
そこで利益が発生するわけです。
(プレミアになると無償でライセンスが付与されるので特に)
まとめると、パートナーにサポートを代行してもらうメリットは、
・ライセンスを購入するより安く、または同等の価格で上位クラスのサポートが受けられる
・様々な顧客のサポートを代行している場合、問題(障害・バグ)を把握しやすく、報告・回答が期待できる
デメリットは下記になります。
・カスタマーケア ポータルの権限はプロジェクト毎ではない為、履歴が残らない
・サポートチーム体制がないなど粗悪な代行は、エスカレーションコストがかかっているだけになる
技術的なサポートを受けながら、自社で開発したい
パートナーに開発・運用をしてもらいたい
パートナーに開発をしてもらいたいが、運用は自社で行いたい
技術的なサポートや開発・運用・トレーニングを依頼する場合は、
パートナーの検索からスペシャライゼーションもしくはエキスパーズを獲得しているパートナーを選びましょう。
パートナーのアピールで認定資格者が多いという謳い文句がありますが、あまりアテにしない方が良いです。
GCPのプロダクトを理解してGCPが推奨するソリューションを提案できるかという資格なので、
技術力を証明する資格ではありません。
(特に認定トレーニングのパートナーは解答を持ってるようなものなので多くて当たり前)
注目点
スペシャライゼーションは費用は高く、GCP外の監査企業から資料提出・プレゼンの審査を受けて、認定されます。
GCPのプロダクト使用方法や、開発プロセスが確立されているかをチェックされます。
エキスパーズは技術的なサポートを行った案件の事例により、認定されます。
注意点
スペシャライゼーションやエキスパーズはパートナーのプロパー以外が行った案件でも獲得できます。
開発体制について質問をしてみた方が良いと思います。
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